肋間神経痛について｜川西市・猪名川の白金鍼灸整骨院・整体院

首、背中、おしりと続く脊椎は、椎骨と呼ばれるブロックのような骨が積み重なって作られています。脊椎は、柱となって身体を支える役割と、ブロックが1つずつ動くことによって身体が大きく捻れたり、前に屈めたり動けたりする働きの他、脊椎の中にある脊髄や神経を保護する役割があります。

脊椎は24個の椎骨で作られており、頭の方から順に7個の「頚椎」、その下の12個の「胸椎」、さらに下の5個の「腰椎」、そして最も下にある「仙骨」と呼ばれる骨があります。肋間神経痛は、この胸椎から出ている神経が何らかの原因で傷つき、刺激されて肋骨に沿って痛みが出る状態のことです。ただし、肋骨自体がかなり折れやすい骨でもあるため、痛みがある場合は一人で悩まずに早めに接骨院に相談することをお勧めします。

肋間神経痛には大きく2つのタイプがあります。1つは原発性肋間神経痛で、病気や外傷、解剖学的な異常がないにもかかわらず発症するもので、ストレスや長時間の悪い姿勢などが原因とされています。また、肋間神経が骨などによって直接刺激されて発症することもあります。2つめは続発性肋間神経痛で、何らかの病気や外傷、解剖学的な異常によって生じます。

病気には、胸膜炎、肺がん、肺炎などの胸郭内病変、脊椎や肋骨の腫瘍、帯状疱疹などが含まれます。外傷には、肋骨骨折、肋軟骨炎などがあり、解剖学的異常には、胸椎椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、側弯症などが挙げられます。多くの場合、肋間神経を直接刺激することで発症しますが、帯状疱疹はウイルス感染によって生じ、通常は皮疹を伴いますが、肋間神経痛だけが生じることもあります。また、風邪による咳やくしゃみによって肋骨が骨折することもあり、周囲の筋肉や神経が傷ついて肋間神経痛を引き起こすことがあります。

当院では、深層筋アプローチを行い、背部、特に痛みが出ている肋間に関係する背骨の際、側胸部、前胸部の肋間神経を狙いアプローチしています。まず、筋緊張をほぐし、体の状態を整え、肋間神経への刺激を減らすように努めます。その上で、腹圧の調整、インナーマッスルへのアプローチを行い、体幹を支える力を整えます。また、痛みにより全身に緊張も出やすくなっていますので、そちらの治療も同時に行うことで、治療の効果を高めることができます。

手技に加えて、超音波やハイボルテージの物理療法も行い、手技では届かない深層筋を狙いアプローチしていきます。超音波は、細かい振動により細胞単位から活性化させることができ、超音波特有の温熱を使って手技では届かない深層筋や細胞を刺激し、神経の働きを改善していく施術法です。ハイボルテージは、高圧電気を短時間かけることによって痛みが抑えられ、麻酔同様の作用で興奮した神経を鎮め痛みを取り除くことができます。

このように、超音波やハイボルテージを手技と組み合わせ、肋間神経痛の早期改善を目指しています。つらい痛みでお悩みの方は、早めにご相談ください。